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線量分割法の工夫—Altered Fractionationについて—
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JPY
Abstract
放射線生物学に基づく治療成績向上の試みとして,altered fractionation(AF)と総称される線量分割法の工夫がある。このAF は大きく二つに分けられる。一つは腫瘍と正常組織の放射線感受性の差に着目して,1回線量を減らし総線量を増加する試みであり,多分割照射法に代表される。もう一つは照射期間中に生じる腫瘍再増殖に着目し,総治療期間を短縮することで治療成績の低下を防ぐ工夫で,加速多分割照射法に代表される。AF の有効性は様々な癌種で多数報告されているが,標準的治療とされることはまれである。特に頭頸部癌で多数検討されており,多くの報告で局所制御率を向上させているが,必ずしも生存率の改善には結び付いておらず,課題を残している。小細胞肺癌では加速多分割照射法が標準的照射法の一つとされているが,異論も多く議論の余地がある。この他に非小細胞肺癌や食道癌,膀胱癌,悪性神経膠腫などでもAF の有用性が報告されているが,現在のところ標準的治療法とはなっていない。現在,定位照射法の普及とともに線量・分割・時間関係はより重要な課題となっており,こうした過少分割照射hypofractionationの研究とともにAF の意義も確立していくものと考えられる。
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