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食道癌に対するTS-1, Cisplatin, Docetaxelを用いた実験的併用化学療法
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JPY
Abstract
当院における食道癌切除症例より樹立したヌードマウス継代株であるExp-594,Exp-597, Exp-598を用いてTS-1とcisplatin(CDDP)の併用療法およびこれにdocetaxel(DTX)を加えた3剤併用効果について,in vivo ヌードマウス移植法およびin vitro succinate dehydrogenase inhibition test(SDI)法で検討した。in vivo ではExp-594, Exp-598に対して,TS-1, CDDP とも単独投与では抗腫瘍効果が認められなかったが,両剤を併用することにより効果が増強された。Exp-597では,単独,併用群ともに抗腫瘍効果は認められなかった。5-fluorouracil (5-FU), CDDP を用いたin vitro の検討でも,Exp-594, Exp-598は併用効果が認められたが,Exp-597では併用効果が認められなかった。そこでExp-597に対して,DTX を加えた3剤併用療法の検討をしたところ,in vivo およびin vitro とも3剤による併用効果が認められた。TS-1, CDDP の2剤で効果の認められた2株のうちExp-594においてthymidylate synthase(TS)阻害率を測定したところ,TS-1単独投与で47.4%, TS-1とCDDP の併用で62.3%と高い阻害率が示された。以上により,食道癌に対するTS-1+CDDP 療法は有用な治療法であることが示された。また,TS-1+CDDP 療法で効果の認められない食道癌に対しては,DTXを加えた3剤併用療法が,second-line, third-lineとして考慮され得る有用な治療法であることが示唆された。
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/content/article/0385-0684/33040/479