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JPY
Abstract
近年,大腸癌の化学療法は急速に進歩している。そして,進行・再発大腸癌における治療の主役となってきた。しかし,手術や放射線治療も抗癌剤治療中に生じる各種症状のマネジメントには重要な治療手段であることに変わりはない。手術不能再発大腸癌の治療の目標は,良好なQOL を維持しながら延命も図ることである。現在のわが国での標準治療はFOLFIRI/FOLFOX だが,欧米では分子標的治療薬が使われだしている。しかしたいへん高価である。経口フッ化ピリミジン剤の効果,抗癌剤の感受性と副作用の予知に向けた研究に期待が向けられる。QOL と延命のバランスをとることが大切である。そのために,患者の気持ちを十分聴き,不安や悩みに対してサポートを続けることが大切である。医療者には緩和医療の知識とactive listening の手法が必要となる。EBM ばかりでなく個人個人の考え方も尊重し,外来での化学療法の継続を図り,個人の日常生活・社会的活動が維持されるべきである。そして,「癌の性格」と「患者の個性」とにマッチしたオーダーメード医療が実現されることを期待する。
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