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頭頸部癌に対するTS-1Adjuvant Chemotherapy—2週投薬1週休薬法投与における副作用を中心に—
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JPY
Abstract
頭頸部癌に対して局所コントロール率や予後を向上させるために放射線治療,手術,化学療法を組み合わせた集学的治療がなされている。近年,新たな抗腫瘍薬の出現をみるが,そのなかでも5-FU の持続静脈注射とほぼ同等の血中濃度が得られる経口剤として開発されたTS-1を使用してadjuvant chemotherapyを行った。今回,2週投薬1週休薬での副作用を中心にその使用経験を報告する。2002年1月から2004年11月まで当科にてTS-1加療を施行した32例のうち22例に対しadjuvant chemotherapyを行った。TS-1開始当初の6症例は4週投薬2週休薬にて行っていたが,3週目以降の血液毒性を高頻度に認めたため,プロトコールの変更を要した。その後,2週投薬1週休薬とし,16例に行った。4週投薬2週休薬では66.7%に高度の血液毒性を認め,2クール以上の継続投薬が不可能であったが,2週投薬1週休薬に変更した後では,grade2の白血球減少を1例に認めるだけであった。これらの継続投薬症例では大球性貧血を高頻度に認めたが,程度は軽く休薬や中止を要する症例はなかった。一方,2週投薬1週休薬においても中止せざるを得なかった症例は,下肢の浮腫や色素沈着,皮膚発赤,下痢など血液毒性とは異なる有害事象を比較的早期に認めたが,休薬,用量減量にて継続投薬が可能な症例も認めた。TS-1の2週投薬1週休薬は,4週投薬2週休薬に比べ,治療の中断を要する副作用が比較的少なく,外来においても安全に長期投薬が可能な方法と考えられる。
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