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進行再発大腸癌に対する5-FU/l-LV 療法56例の検討
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JPY
Abstract
2005年に入り,FOLFOX 4や5-FU/l-LV 持続静注併用療法などの新規併用化学療法が承認されたが,一般市中病院でそれらを導入する場合,抗癌剤の投与量を承認用量とするか,減量するかは意見が分かれるところである。当院では過去5年3か月間に,計56例の進行再発大腸癌に対して承認・推奨用量よりも低用量にて5-FU/l-LV 療法を施行してきたが,それら56例について治療結果や有害性をまとめ,本療法を低用量で行った場合の有効性と安全性を検討した。5-FU 投与量は1クール目を500mg/bodyとし,副作用などの問題がなければ,2クール目以降750mg/bodyとした。平均治療クール数は3.6クールであり,5-FU の平均投与量は427.7mg/m2であった。治療効果は56例中,CR 0例,PR 16例,NC 23例,PD 17例であり,奏効率28.6%であった。無増悪生存期間,全生存期間の中央値はそれぞれ6.0, 14.0か月と良好であった。grade 3以上の有害事象は白血球減少10.7%, 血色素低下5.3%, 下痢7.1%, 悪心・嘔吐5.4%, 食欲不振1.8%であり,血小板低下や口内炎は認めなかった。以上より,従来の5-FU/l-LV 療法においては,標準用量より低用量で施行することにより,患者のQOL をより保ちつつ,生存期間の延長を期待できると考えられた。今後導入される新規併用化学療法についても,承認用量より低用量でも,安全性をより高めつつ,有効性を維持できる可能性が示唆された。
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