No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
肝癌,膵癌の全身療法の進歩により予後の改善がみられ,従来経験しなかった骨転移症例を経験するようになった。これまでエビデンスの蓄積に乏しい領域であり,自験例を基にして至適な放射線治療法について検討した。肝癌の骨転移は,溶骨性で腫瘤形成が特徴である。2002年9月から2004年12月に標準線量(30Gy/10回〜40Gy/20回)の放射線治療を施行した13例16部位を対象とした。1例を除き疼痛緩和効果を認めた。腫瘍縮小効果はCT あるいはMRIにて評価した。50%以上の縮小は25%(4/16)で得られ,局所制御率は6か月(81%), 12か月(67%)であった。生存期間の中央値は7か月(95%信頼区間:4〜10か月)であった。生命予後が限られた大部分の症例において,標準線量の放射線治療で局所制御は可能であった。しかし,1年以上生存が期待される症例では線量増加や手術,TAE との併用療法の検討が必要である。一方,膵癌の骨転移では,2002年9月から2005年3月に放射線治療を施行した13例18部位を検討した。生存期間の中央値は3か月(95%信頼区間:1〜6か月)であり予後不良であった。1例を除いて疼痛緩和効果は得られた。膵癌の骨転移症例の予後は依然厳しく,20Gy/5回や8Gy/1回などの短期照射が適当と考える。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/33080/1061