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TS-1+Paclitaxel(PTX)併用療法が著効し胃原発巣に対して内視鏡的にCR が得られた切除不能進行胃癌の1例
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JPY
Abstract
53歳,女性。心窩部不快感・食欲不振があり,内服薬による経過観察となっていたが,症状が改善されないため近医受診し,貧血とCEA の高値を指摘され精査加療目的で当院紹介。癌性腹水・両側卵巣転移を伴い,軽度の水腎症を認める低分化〜印環細胞癌・Borrmann 4型胃癌,StageIV期と診断し化学療法を施行した。腹水細胞診にて非常に核異型の強い腺癌を認め,CT 検査では下腹部を中心に多量の腹水・両側卵巣の腫大・右腎に軽度の水腎症を認めた。また,本症例は卵巣転移と腹膜播種があったため,化学療法としてS-1+paclitaxel(以下:TS-1+PTX)の併用療法を患者のニーズに合致させた投与スケジュールで施行し,胃原発巣の内視鏡的CR ならびに卵巣転移部位の縮小,腹水貯留の著明な改善を認めた。有害事象として脱毛が認められたが,治療中日常の買い物や家族旅行に行くなどactivities of daily living(ADL)を損なわずに外来でcontrolが十分可能であった。進行胃癌に対するTS-1+PTX 併用療法は胃原発巣,転移部位の著明な腫瘍縮小効果のみならず腹水貯留という高度進行胃癌に特有な症状の改善という両側面から極めて有効な治療オプションであることが示唆された。
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