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5-FU 関連酵素OPRT, DPD, TS 活性を用いた5-FU の効果予測—CD-DST による検討—
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JPY
Abstract
フッ化ピリミジン系抗癌剤は大腸癌において最も使用される抗癌剤であり,進行大腸癌においてはフッ化ピリミジン系抗癌剤に対する感受性が予後に大きな影響を与える。抗癌剤感受性試験CD-DST は微量の臨床検体でも試験が可能であり,臨床効果との高い相関性が報告されている。しかしながら全工程に約2週間を要し,また方法も複雑であり決して簡便な方法ではなく,さらにcontaminationにより検査が施行できない場合もある。OPRT, DPD, TS はその酵素活性が5-FU の抗腫瘍効果と相関する可能性が指摘されている。酵素活性はradioassay法により測定することが可能であり,十分な細胞量が採取されれば途中で検査が不可能になることはない。われわれはこれら3酵素の活性値を測定し,さらに5-FU に対するin vitro 感受性を検討して各酵素活性との相関関係を解析し,DPD がin vitro 感受性試験の結果と最も相関することを示した。さらにこれら3酵素の活性を測定することにより,in vitro 感受性試験における5-FU の効果をある程度予測できる可能性を示した。しかしながら,最もよく相関する条件においても重回帰分析における3酵素の活性値のCD-DST による細胞障害率への寄与率は0.61であり,5-FU の効果に影響を与える第4の因子の発見が望まれる。
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/content/article/0385-0684/33110/1603