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JPY
Abstract
CPT-11(一般名:塩酸イリノテカン,商品名:カンプト(株式会社ヤクルト本社),トポテシン(第一製薬株式会社))は,1994年に発売された。また,L-OHP(一般名:オキサリプラチン,商品名:エルプラット)は,優先審査による承認を受け,2005年4月に発売された。両剤とも,もともとはわが国において合成された抗がん剤である。CPT-11は発売当時,その効果以上に副作用が大きく取り上げられ,普及に多くの時間を費やした。一方でL-OHP は,国内での使用経験がないにもかかわらず,FOLFOX 法が承認用法になった。しかしながら,エルプラットは発売後1年間で多くの患者に対して使用されている。このように近年,欧米における標準的治療を速やかに医療現場へ導入するための規制面での変革がみられるようになり,また,わが国の一般社会においても抗がん剤治療に対する理解が深まってきた。最近,がん患者が標準的治療を希望し,規制当局と議論を行う姿が報道された。このような光景は10年前にはみられなかったことである。これらの患者の活動も,がん治療をめぐる状況の変化に大きな影響をもたらしたと考えられる。
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/content/article/0385-0684/33110/1685