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Tissue Array法を用いた肺癌組織におけるHLA クラス I 抗原とHLA-G 抗原の発現異常に関する検討
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JPY
Abstract
肺癌におけるクラス I 抗原の発現異常とその臨床的意義を明らかにするためβ2-microglobulin(β2M)の発現とHLA-Gの発現をTissue array法にて検討した。対象は教室にて切除施行した非小細胞肺癌105例である。免疫組織学的検討はTissue array法(spot size 2mm)を用い, 染色率50%以上を発現陽性として検討した。染色陽性率はβ2M が41.7%, HLA-Gが55.2%であった。性別, 年齢, 組織型, 分化度といった臨床病理学的因子との関連についてはβ2M の発現と腫瘍径, リンパ節転移, 病期において関連を認めた。生存解析ではβ2M の発現と無再発生存期間において逆相関を認めた。HLA-G の発現と生存率の間には関連を認めなかった。非小細胞肺癌においてHLA クラス I 抗原の発現低下が免疫学的逃避機構を介して再発にかかわっている可能性が示唆された。NK 細胞の攻撃からの逃避機構の一つと考えられるHLA-G の発現の非小細胞肺癌における臨床的意義についてはさらに検討を要するものと考えられた。
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/content/article/0385-0684/33120/1713