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食道癌術後の縦隔内転移腫瘍に対して免疫治療を試みた1例
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JPY
Abstract
大網は多数のマクロファージやリンパ球で構成されたリンパ組織を豊富に含んだ組織であり, 腹腔内における感染防御において重要な役割を担っている。一方, 播種性転移の好発部位となることも知られている。われわれは60歳の男性において食道癌術後の後, 縦隔経路再建胃管の大網内再発と縦隔リンパ節再発というまれなケースを経験した。大網再発巣は放射線化学療法での制御も不可能であり, 気管に対して急速に増大していたため, 局所治療としてCTガイド下にRFA を施行した。われわれは, RFA 焼灼による腫瘍抗原の遊離と大網におけるマクロファージをはじめとする抗原提示細胞による抗原捕捉により, 抗腫瘍細胞性免疫応答の作動を期待した。これらが促進されるよう, OK-432の皮下投与による全身免疫療法を行った。RFA は大網再発巣に対し広範囲の壊死をもたらし, 十分な治療効果があった。しかしながら, OK-432投与によりRFA の前後で末梢血リンパ球数の上昇が認められ, 全身免疫反応の活性があったにもかかわらず, 縦隔リンパ節転移巣の縮小は認められなかった。
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/content/article/0385-0684/33120/1733