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塩酸パロセキチン併用の化学療法時に生じた低ナトリウム血症の1例
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JPY
Abstract
症例は65歳,女性。肺腺癌に対する化学療法目的に入院した。化学療法歴はなく,腎機能および電解質に異常を認めなかった。化学療法3日前より抑うつ状態改善目的に塩酸パロセキチン(パキシル)の内服が開始され,cisplatin+docetaxelの化学療法が開始された。第1クールday 3にNa 122mEq/l, day 5にNa 114mEq/l と低ナトリウム血症を認め,諸検査から抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)による低ナトリウム血症と考えられた。直ちに塩酸パロセキチンの中止および水分制限などでday18にはNa 135mEq/l と改善を認めた。塩酸パロセキチン中止のまま,第2クールは同一レジメン,同投与量で投与したところ,血清Na値の低下はみられなかった。経過から塩酸パロセキチンによるSIADH と考えられ,化学療法中の塩酸パロセキチン使用に伴うSIADH は起こり得る副作用の一つと注意すべきと考えられた。
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/content/article/0385-0684/33130/2053