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JPY
Abstract
胃癌の化学療法はirinotecan, S-1, docetaxelそしてpaclitaxelが承認されて治療のオプションが増えてきた。進行結腸直腸癌で治療の柱となる薬剤を使い切ることが生存の延長につながることが示唆されており,胃癌でもいかにこれらの薬剤を使い切るかが論じられるようになっている。first-line治療においては,世界の主流は2剤併用であるが,S-1主体の治療開発が行われている本邦では,単剤か2剤併用のどちらを用いるかについては2007年に報告される第III相試験の結果を待って戦略を考える必要がある。実臨床では,胃癌が進行するに伴って生じる臓器機能障害を加味して,エビデンスの高い治療から選んでいく必要がある。また,腹膜転移を来しやすい癌種であるので切り替えのタイミングには注意を有する。最近の世界の開発方向は,cisplatinを抜いたレジメンまたはoxaliplatinに置き換えたレジメンや,経口フッ化ピリミジン系を柱としたレジメンである。近い将来は,現在第II相試験で検討されている分子標的薬剤も胃癌で用いられることになろう。これらの治療開発は,胃癌の罹患率が高い日本をはじめとしたアジアから発信されることが期待される。
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