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肝動脈塞栓材・多孔性ゼラチン粒(ジェルパート)のマイクロカテーテル通過性に関する検討
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JPY
Abstract
マイクロカテーテルを用いた選択的な肝動脈塞栓術は切除不能肝細胞癌に広く行われているが,唯一の塞栓物質であるゼラチン・スポンジが未承認のままであった。最近,肝動脈塞栓材として多孔性ゼラチン粒(ジェルパート)が承認されたが,新たな塞栓物質の要件としてマイクロカテーテルの通過性について検討を行った。5名のIVR 専門医により2.0〜2.7Frの6種類のマイクロカテーテルにそれぞれ1mm 粒および2mm 粒の注入を行った。2.5mL ロック付シリンジでは手圧抵抗感は高く(主観評価5-10/10), 注入時間は長く(20〜30秒), 最大注入圧は低く(1.0〜2.5MPa), 総じて注入困難な傾向を示した。2.5mL ロック付シリンジで注入不能の場合は,1mL ロック付シリンジで再評価を行ったが,手圧抵抗感は低く(主観評価1-6/10), 注入時間は短く(6〜10秒), 最大注入圧は高い(1.5〜2.5MPa)傾向を示し,粒子径にかかわらず容易に注入可能であった。したがって,マイクロカテーテルを用いた多孔性ゼラチン粒の注入には1mL ロック付シリンジの使用が勧められる。なお,実体顕微鏡下の観察では,2mm の多孔性ゼラチン粒は最も細い2.0Frマイクロカテーテル通過後でも目立った粒子の変形や断片化を示さなかった。
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