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高用量ToremifeneとDocetaxelの併用療法が奏効した癌性胸膜炎と多発性骨転移を伴う化学療法不応の進行乳癌の1例
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JPY
Abstract
症例は76歳,女性。2003年夏ごろより左乳房腫瘤を自覚するも放置する。呼吸困難と腰痛が出現するようになり2004年4月,当院を受診した。左前胸部全体に一部潰瘍形成を伴う腫瘤を認め,両側の胸水貯留を認めたため精査加療目的にて入院となった。状態はlife-threatening に近い状況と判断し,胸水穿刺とFEC による化学療法を施行した。さらにexemestane(EXE)の内服も開始した。FEC 4コース終了後paclitaxel(PTX)に変更してさらに3か月の化学療法を行った。腫瘍の著明な縮小と胸水の増量がないことを確認し,しばらくは小康状態を保っていたが,その後再び腫瘍が増大し断続的で少量ずつの出血も認められるようになった。化学療法をcapecitabineに変更し,これまで投与を継続していたEXE を投与中止し,toremifene(TOR)120mg/dayの内服を開始した。しかしながら,腫瘍の縮小は認めなかった。TOR は継続し,capecitabineからdocetaxel(DOC)に変更した。その後から再び腫瘍の縮小が認められるようになり,3か月後には胸部がほぼ平坦になり出血することもなくなった。胸水に関しても増大は認められず呼吸苦の出現もなくなった。現在も小康状態が続いており,自宅である程度のQOL を保った日常生活を送っている。
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/content/article/0385-0684/34010/69