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JPY
Abstract
日本における小児AML の発生頻度は年間100万人に10人程度であるが,欧米では5〜9人程度である。欧米における小児AML の長期生存は50%程度である。小児AML では予後因子の解析により,予後因子に基づいた分類がなされている。t(15;17), inv(16), t(8;21)は予後良好因子であり,monosomy7,monosomy5,del(5q)などは予後不良因子である。染色体分析による予後因子とは別に,FLT 3/ITD は極めて予後不良な因子であることが同定された。AML の臨床試験は,治療強度を高めた化学療法と造血幹細胞移植で構成されている。APL はATRA を用いた分化誘導療法に優れた感受性をもつため,他のAML とは別治療がなされるようになっている。Down症候群に合併したAML は,他の小児AML に比べて治療感受性が高い。小児ANLL 共通プロトコールANLL 91は当時の臨床試験のなかでも優れた成果を上げた。QOL を考慮し,リスクによる層別化を導入した臨床研究AML 99が,小児AML 治療共同研究グループによって実施された。AML 99の3年生存率は79%である。生物学的特性と寛解導入療法反応性に基づくリスク別層別化の有効性と安全性を評価するために,小児白血病・リンパ腫研究グループJPLSG による小児AML の多施設共同第 II 相臨床試験が行われている。
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/content/article/0385-0684/34020/156