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肺転移を伴った進行肝細胞癌に対しTS-1投与を試みた8症例の検討
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JPY
Abstract
現在,肝細胞癌肺転移における全身化学療法の有効性は明らかではない。今回われわれは,肺転移を伴った進行肝細胞癌に対してTS-1を投与し,その効果を検討したので報告する。2004年1月から2005年10月に肺転移を伴った進行肝細胞癌に対し,TS-1を投与した8例を対象とした。TS-1投与は80mg/m2/dayの28日間投与14日間休薬を基本とした。Child-Pugh分類は全症例A であった。肝内病変合併例は8例中6例で,そのうち3例がコントロール不良であった。TS-1投与期間中央値は2.5コースで,無増悪期間中央値79.5日(range29〜225), 全生存期間中央値257日(95% CI;191〜323)であった。画像上PR 以上の有効例は認めなかったが,2例に腫瘍マーカーの減少を認めた。その2例の治療標的臓器は肺のみが1例,肺と肝が1例であった。2例における無増悪期間は155日と225日,生存期間は377日と259日であった。有害事象としてはgrade 2の白血球,血小板減少で休薬となった1例以外に著明なものを認めず,全例外来にて施行可能であった。今後さらに症例を重ね,検討を加えることで本研究が肺転移を伴った進行肝細胞癌に対する全身化学療法を考慮する際のEBM の端緒になり得ることを期待する。
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