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TS-1/CDDP 併用療法が奏効し多発性肝転移について2年以上CR が得られた進行胃癌の1例
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JPY
Abstract
はじめに:近年進行胃癌に対するTS-1/CDDP 併用療法の高い奏効率が報告されている。今回,多発性肝転移のある出血性進行胃癌に対し,胃全摘術施行。術後TS-1/CDDP 併用療法を施行し肝転移についてはCR となった症例を経験した。症例:症例は59歳,女性。胃体部上部の4型の胃癌にて入院となった。精査にて多発性肝転移(S 2, S 5, S 7)およびリンパ節転移を認めた。腫瘍からの出血を認めていたため,胃全摘術を施行し術後に化学療法の方針とした。手術所見はMLU,4型,16.0×14.0cm, sT 3(SE), sH 1(両葉多発), CY 0であり,病理所見ではpor1,pT2(SS),pN 1(+)[23/38],int, INFβ, ly3, v 1であった。術後にTS-1/CDDP 併用療法を行った。投与方法はTS-1を80mg/day(分2)を21日間連続投与その後14日休薬,day8にCDDP 70mg 投与を1コースとして4コース行った。3コース終了時に多発性肝転移は消失した。またCA19-9が術前370U/mL に正常化した。有害事象は白血球減少,血小板減少ともにgrade2であった。術後再発の兆候なく2年9か月経過現在,外来経過観察中である。結語:化学療法が奏効し肝転移が消失し,2年以上CR が経過した症例を経験した。TS-1/CDDP は術前化学療法のみならず進行胃癌術後に対しても有効な治療法と考えられた。
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