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低用量TS-1が著効し原発巣を切除し得た進行胃癌の1例
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JPY
Abstract
切除不能進行胃癌に対し低用量TS-1が著効し,切除し得た症例を経験した。症例は72歳,女性。腹水,右水腎症を伴い切除不能と判断された4型StageIV胃癌であった。TS-1 80mg/body/day分2の4週投与2週休薬の予定で経口投与を開始したが口内炎による体重減少を認め,3週後にはさらに低用量の60mg/body/day分3の連日投与へ変更した。TS-1減量後口内炎は軽快し,3か月後には腹水の消失,右水腎症の改善を認め,4か月後に胃全摘出術を施行した。原発巣は粘膜に癌細胞の遺残を認めるのみで,大網および小網の瘢痕化組織には癌細胞はみられず,散在性に線維性結合織の増生が認められた。術後2週間でTS-1の投与を再開した。しかし,退院後3か月で腹水貯留および上腹部への皮膚転移を認め,術後9か月で死亡した。以上,極めて低用量のTS-1継続投与により著明な腫瘍縮小が得られた進行胃癌を経験した。
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/content/article/0385-0684/34020/253