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再発を繰り返した悪性髄膜腫の1例—薬剤耐性遺伝子発現を基にした化学療法の検討—
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JPY
Abstract
悪性髄膜腫の再発例において,残存腫瘍に化学療法と放射線治療を併用した症例を報告する。患者は43歳,女性。傍矢状静脈洞髄膜腫に対し腫瘍摘出術を施行するも,2年間で2回再発した。組織診断は退形成性髄膜腫であった。3回目の手術後,残存した腫瘍に対し化学療法と放射線治療(局所照射)を施行した。その後3年6か月間,腫瘍の再増大はみられていない。抗癌剤として,mitoxantrone(MIT)とhydroxyureaを使用した。手術摘出標本を用いてRT-PCR 法により薬剤耐性遺伝子(MDR 1, MGMT, MRP 1, MRP 2, ABCG 2, DNA topoisomerase IIα)検索を行い,ABCG 2のみ発現はみられなかったことよりMIT を選択した。悪性髄膜腫など再発を繰り返す髄膜腫において,薬剤耐性遺伝子などを検索することでより有効な化学療法,いわゆる“テーラーメード”治療が期待できると考えられた。
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/content/article/0385-0684/34020/265