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TS-1/ホリナートカルシウム併用療法の有用性—低葉酸飼料飼育ヌードマウス皮下移植ヒト腫瘍モデルを用いた基礎的検討—
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JPY
Abstract
TS-1とホリナートカルシウム(LV)による併用療法の有用性を,低葉酸飼料で飼育したヌードマウス皮下移植ヒト腫瘍モデルを用いて検討した。低葉酸飼料飼育マウスモデルにおける腫瘍組織内還元型葉酸量は通常飼料飼育条件に比べて低く,ヒト大腸癌組織と同程度であった。また,LV 投与による腫瘍組織内還元型葉酸量の変動は通常飼料飼育条件では軽微であったのに対し,低葉酸飼料飼育条件では2倍以上の上昇が認められ,LV 併用によるTS-1の効果増強作用は通常飼料飼育条件に比べ,低葉酸飼料飼育条件のほうがより明確であった。低葉酸飼料飼育条件においてLV 併用による抗腫瘍効果増強が明確であるのは,腫瘍組織内還元型葉酸量の変動が通常飼料飼育条件に比べて大きいことが要因と考えられた。これらのことからマウス低葉酸飼料飼育モデルはLV などの葉酸製剤の評価に適したモデルであることが示唆された。この低葉酸飼料飼育ヌードマウス皮下移植ヒト腫瘍モデルにおいて,TS-1/LV 併用はTS-1単独あるいはUFT/LV 併用よりも高い抗腫瘍効果を示したことから,大腸癌患者に対してさらに有用性の高い治療法になるものと期待された。
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/content/article/0385-0684/34030/413