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OK-432とMitomycin C の心嚢腔投与が著効した乳癌の癌性心膜炎による心タンポナーデの1例
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JPY
Abstract
症例は40歳,女性。右乳癌に対しオーチンクロスを施行。術後,多発肺転移にて再発し化学療法を施行後,外来にてフォローされていた。激しい咳嗽と呼吸苦が出現し,多発肺転移の増悪および胸水貯留を認め入院となった。入院後,全身化学療法としてCAF を3クール,その後CMF に変更し治療を継続していたところ呼吸困難,起坐呼吸が出現し心タンポナーデの診断となった。超音波ガイド下に心嚢穿刺を行い,血性心嚢液350mL(Hct 23%)を除去した。心嚢液の細胞診ではclassVで乳癌の癌性心膜炎による心タンポナーデと診断した。心嚢液は再貯留し局所治療も必要と考え,OK-432 10KE,mitomycin C 10mg を注入した。その後心嚢液の貯留を認めず,胸部X 線写真にて心陰影縮小。症状は改善し退院となった。初回手術より6年後,心タンポナーデ発症より11か月後,肺転移の増悪から呼吸不全にて永眠された。死亡直前の心エコー検査では心嚢液の貯留は認めなかった。
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/content/article/0385-0684/34030/439