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JPY
Abstract
諸外国と同様に本邦でも高齢化と医療費増加が問題となっており,医薬品の費用対効果の重要性が高まっている。進行前立腺癌に対し広く行われているMAB(maximum androgen blockade)療法は,臨床試験により有用性が証明されているものの,LHRHa(luteinizing hormone-releasing hormone agonist)単独療法に対して抗アンドロゲン剤が追加されるため,医療費の増加が懸念される。そこで今回抗アンドロゲン剤の追加費用が臨床的価値に見合ったものであるかどうかを評価するため,日本のビカルタミド第III相臨床試験の結果に基づいて費用対効果分析を行った。進行前立腺癌に対するMAB 療法とLHRHa単独療法の治療と予後の状態推移を表すマルコフモデルを構築し,費用と効果をシミュレーションした結果,MAB 療法とLHRHa単独療法の期待費用は,それぞれ524万円と366万円,期待生存年は7.45年と6.44年となった。増分費用対効果は設定した上限値(600万円/期待生存年延長)を下回る156万円/期待生存年延長であり,感度分析によりこの結果の頑健性が示された。以上より,ビカルタミドの追加費用は効果に見合ったものであり,MAB 療法は費用対効果に優れた治療法であると考えられた。
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/content/article/0385-0684/34040/589