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A Case of Suspected S-1Induced Interstitial Pneumonia
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JPY
Abstract
症例は37歳,女性。2003年10月26日に心窩部痛のため,施行された内視鏡検査にて胃体上部に不整な潰瘍性病変を認め胃癌の診断となった。腹部CT にて多発肝・リンパ節転移を認めたため切除不能と判断し,実家近くの他院に転院しS-1 100mgが開始された。2クール終了時に腫瘍は縮小傾向を認めたが,3クール途中で一過性の咳症状が出現していた。症状改善後4クール目を開始したが2週後より乾性咳,倦怠感,食欲不振が出現しS-1を中断した。しかし呼吸苦が増悪したため4月17日に当院受診し,酸素飽和度87%, 動脈血酸素濃度46mmHg と著明な低酸素血症を認めた。腹部CT にて多発肝・リンパ節転移は明らかな縮小を認めたが,胸部CT ではわずかな間質性陰影の出現があり,経過よりS-1の投与に関連した間質性肺炎が疑われた。酸素投与,steroid投与(methylprednisolone1g/日), 抗菌剤,抗真菌剤の投与を開始したが呼吸状態は悪化した。入院3日目に人工呼吸管理となり,同日の胸部CT では間質性陰影の明らかな増悪を認めた。加療効果なく同日夕刻死亡転帰診断となった。経過と画像所見よりS-1によって惹起された間質性肺炎が疑われたので報告する。
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/content/article/0385-0684/34040/619