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限局性・局所進行前立腺癌に対するMAB 療法の考え方—その理論と最近の評価—
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JPY
Abstract
MAB(Maximal Androgen Blockade)療法は,前立腺癌の増殖を促す精巣由来と副腎由来のアンドロゲンの働きを共に抑制してホルモン療法の効果を最大限発揮させようとする治療法であり,1980年代にDr.Labrieらにより提唱されたものである。MAB 療法の有効性に関しては,欧米を中心に実施された転移性前立腺癌を対象とした無作為化比較試験のメタアナリシスで,非ステロイド性抗アンドロゲン剤を用いたMAB 療法のsurvival benefit が示され,転移性前立腺癌の標準的な治療に位置づけられている。しかしながら,MAB 療法は転移性前立腺癌よりも遠隔転移のない患者で優れた効果が期待できることが示唆され,本邦で実施されているビカルタミド+LH-RH アゴニストとプラセボ+LH-RH アゴニストの無作為化二重盲検比較試験では,病期C の患者においてtime to progression(TTP)が大きく改善することが認められている。また,Dr.Labrieらの臨床研究では,限局性前立腺癌にMAB 療法を長期間継続することで,治癒が期待できる患者が存在することが示唆されている。本座談会では,Dr.Labrieを交え,前立腺癌のホルモン療法におけるMAB 療法の重要性,限局性・局所進行前立腺癌に対するMAB 療法の根治的治療としての可能性,適切なホルモン療法の在り方等に関するディスカッションがなされ,アンドロゲン感受性がある,より早期の段階で最も効果的なホルモン療法(MAB 療法)を行う意義が示された。
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