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JPY
Abstract
胃癌の標準的治療の指針を示すものとして,日本には日本胃癌学会が作成した胃癌治療ガイドラインがあり,欧米にはNational Comprehensive Cancer Network(NCCN)の発行している胃癌治療ガイドラインがある。手術療法では,D 2郭清の優位性が示されずD 2郭清の手術関連死亡率が高かった(10%vs4%)ことから,NCCN ではD 1郭清を標準術式としている。しかし,日本のD 2郭清の手術関連死亡率は0.8%であり,日本ではstageII/IIIにおいてD 2郭清が標準術式とされている。放射線化学療法はNCCN にて術後残存症例と切除不能M 0症例を対象に行われているが,これらの対象は日本ではD 2郭清術あるいは拡大手術を施行されている。これは,放射線化学療法の深達度で調整した生存率が日本のD 2郭清の生存率に及ばないためであり,このため日本で同じ対象群に対して放射線化学療法をそのまま導入されることはないと思われる。化学療法の領域では,NCCN においてはECF あるいはtaxane系薬剤を含むレジメン(例:DCF)を推奨しており,日本においてはfluorouracil系薬剤を含むレジメンを初回治療の選択肢にあげている。ただし,ECF もDCF もそのまま日本人に使用するには毒性が強すぎるレジメンである。このような毒性や前述の手術関連死亡率の差には,人種差も関連しているのではないかと思われる。ACTS-GC の結果により,今後日本では術後化学療法が標準となると考えられる。また,今後間もなくJCOG 9912を含む多くの臨床試験の結果が発表される。その結果によって,ガイドラインが改訂されていくと考えられる。
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