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Paclitaxel/CDDP 療法にて腹水が消失した進行胃癌3例
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JPY
Abstract
現在切除不能胃癌に対する標準治療は5-FU 持続静注であるがその成績は満足すべきものではない。paclitaxel(PTX)は近年胃癌化学療法に頻用されるようになり,特にweekly PTX 療法では末梢神経障害や筋肉痛,関節痛,骨髄抑制が軽減されると報告されている。cisplatin(CDDP)は胃癌に対するkey drug として使用され,CDDP とPTX の併用療法の有効性が報告されている。本邦では,胃がんTC 療法研究会においてPTX/CDDP 療法(TC 療法)の第II相試験が行われ,症例集積が終了し現在解析中である。われわれは本研究に参加,1症例を登録し腹水に対する著明な効果を得たため同様な症例に対し,さらに本療法を試みた。本治療法はPTX(80mg/m2)とCDDP(25mg/m2)をday1, 8 ,15に投与,day22は休薬とし,28日間を1コースとする。症例1:62歳,男性。U 領域に3型の低分化腺癌。多発肝転移,大量の腹水に対しTC 療法を施行した。2コース施行した時点ではgrade 2の貧血以外の有害事象を認めず,著明な腹水の減少と肝転移巣の縮小を認めた。しかしながら3コース目よりgrade3の末梢神経障害を発症し,さらにアスペルギルス肺炎を併発して死亡した。症例2:57歳,女性。ML 領域に4型の低分化腺癌。胸腹水に対しTC 療法を施行した。胸腹水は消失し,腫瘍マーカーは著明に減少した。症例3:70歳,男性。LM 領域に3型の中分化腺癌。腹水,右水腎症を認めたため尿管ステントを挿入後TC 療法を施行した。grade3の貧血およびgrade 4の白血球,好中球減少を認めたが腹水および腫瘍マーカーの減少を認めた。以上,TC 療法が癌性胸腹水に対し効果を示した3例を報告した。
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