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mFOLFOX 6の肝障害により肝不全に陥った大腸癌肝転移切除の1例
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JPY
Abstract
症例は60歳,男性。大腸癌術後のH 3肝転移,単発肺転移の診断にてmFOLFOX 6を8クール行った。肝転移はH 2へdownstaging が得られPR, 肺転移はSD であった。肺転移は制御されており,残存肝転移巣は右葉に限局していたため切除可能と考え肝右葉切除を施行し,術後経過良好にて退院した。二期的に肺転移巣切除を予定していたが,術後28日目に肝機能低下にて再入院した。保存的治療を行うも肝不全へ移行し術後95日目に死亡した。再入院時の肝針生検では残肝組織の微小胆管の閉塞,門脈圧亢進,小葉間組織の線維化を認め,さらに手術標本の非腫瘍部の病理組織でも同様の所見を認めた。これらは,mFOLFOX 6により障害を受けた肝臓が肝切除を施行したことにより肝不全へ移行した可能性を示唆している。最近海外よりoxaliplatinによる肝障害が報告されており,neoadjuvant FOLFOX を施行して肝切除を行う場合に肝障害の評価が重要である。
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/content/article/0385-0684/34060/945