No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Capecitabineによる重症手足症候群を発症した乳癌の1例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は55歳,女性。2001年右乳癌にて乳房全摘術を行った。T3, N2, M0。n(26/33)。ER(−), PgR(−), 術後ACT 療法を施行した。2002年CEA 値が上昇しはじめweekly paclitaxel 療法,weekly docetaxel 療法を施行した。左腋窩転移を認め,放射線治療を施行した。2004年CEA 値は再上昇し,capecitabineを開始した。第2サイクル終了ごろより食欲低下,両手掌,両足底の有痛性発赤が出現し入院となる。白血球は最低700/mm2,血小板6,000/mm2まで低下し,G-CSFや血小板製剤を投与した。総ビリルビンも最高10.1mg/dL と上昇したが2週目ごろより骨髄抑制も改善し,黄疸も低下した。両手掌および両足底は全体に上皮が剥離し,びらんとなった。2週目ごろより手掌のびらん部が上皮化しはじめ,3週ごろより足底が上皮化しはじめ全身状態も改善した。CEA 値は92ng/mL から3.2ng/mL まで低下し,capecitabineを減量して再開し,2か月目に退院となった。結語:本症例はcapecitabineによる手足症候群などの副作用について十分説明し,その出現も自覚しながら継続してしまった。外来通院による化学療法を行う場合,患者と医療者側と密なる情報交換が必要と考える。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/34070/1139