No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
4型胃癌の予後は他の進行胃癌と比較して不良であり,その理由として高率に腹膜転移を合併し腸閉塞や水腎症,閉塞性黄疸を来すことがあげられる。外科的切除はpalliativeにならざるを得ない場合も少なくなく,予後延長には全身化学療法が重要な位置を占める。S-1は未分化型腺癌に高い奏効率を示し,われわれのhistorical control studyでも,gastric linitis plasticaに対して従来の化学療法と比較して高い奏効率と予後の改善が得られている(奏効率:S-1/non S-157.9%/27.9%, p<0.01, MST:402日/213日,p<0.01)。S-1レジメンはまた術前化学療法や術後化学療法においても高い有効性を示す可能性があるが,その証明にはさらなる前向き研究が必要である。paclitaxelは同様に未分化型で奏効率が高く,腹膜播種への治療効果も期待されている。irinotecanは毒性が増強する可能性があるため,腸閉塞を合併した症例では投与すべきではない。ただし結腸直腸癌の化学療法では有効な薬剤を使い切ることが予後延長に寄与していることが示唆されており,腸閉塞が出現する前にirinotecanを使い切ってしまうことが4型胃癌患者の予後を延長する可能性がある。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/34070/988