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Rituximab最近の話題—Rituximab耐性の機序とその戦略的克服—
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JPY
Abstract
rituximab(商品名Rituxan)の導入によりCD 20陽性B 細胞性リンパ腫の標準治療は,CHOP 療法からR-CHOP 療法などrituximabを含む治療に変更された。まだエビデンスが不十分であるために標準とはなっていなくても,実臨床ではrituximabを含む治療になっている。一方で治療中に抵抗性となる症例の報告もされており,その機序は治療法を含めて話題である。その機序のうちCD 20抗原発現が低下または消失していること,CD 55抗原の発現増強がある。新たなCD 20抗原を標的とする抗体医薬,放射性同位元素をラベルした医薬の導入,さらに別のB 細胞性抗原であるCD 22, CD 40, CD 74などが標的となっている。一方で抗体医薬の併用ではなく,HDACI(histone deacetylase inhibitor)やbortezomibなどの機序の異なる薬剤での耐性克服,CD 20やB 細胞での細胞質内シグナル伝達阻害,たとえばAkt, ERK/MAPK などの経路などの新薬開発による治験に期待される。一方でrituximabが強力で有力な薬剤であるだけに,次の治療薬の治験にはほとんどこの薬剤が使用されている。導入には点滴時間速度の問題や維持療法の導入や医療経済の問題を投げかける。耐性の定義や登録対象となる患者背景はそろえていく必要がある。
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