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胃癌組織および正常胃粘膜における Orotate Phosphoribosyltransferase(OPRT)値—TS,DPD 値との相関性と術前化学療法の変化—
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JPY
Abstract
5-fluorouracilのリン酸化による活性化酵素であるorotate phosphoribosyltransferase(OPRT)は,S-1 に対する感受性を決定する因子として注目されている。胃癌切除症例97 例を対象とし,胃癌組織(n=97),正常胃粘膜(n=65)におけるOPRT 値を測定し,TS,DPD 値との関連,ならびに術前化学療法のこれらの酵素値に対する影響について検討した。胃癌組織,正常胃粘膜におけるOPRT 蛋白量はそれぞれ5.4±3.6,3.9±4.7 ng/mg proteinであり,胃癌組織におけるOPRT値は正常胃粘膜における値に比較し有意に高値であった(p<0.05)。OPRT 値はTS,DPD値とは相関性は認めず,また同一症例における癌組織,正常胃粘膜のOPRT 値には相関性は認めなかった。術前化学療法施行症例と非施行症例におけるOPRT 値には差を認めなかった。以上より,胃癌組織中におけるOPRT 活性は正常胃粘膜における値に比較して有意に高値であり,癌組織において選択的にフッ化ピリミジン系薬剤のリン酸化による活性化が起こっているものと考えられ,OPRT 値は術前化学療法施行により変化しないと考えられた。
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/content/article/0385-0684/34100/1581