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通過障害を伴うStageIV胃癌に対して食道ステント留置後のS-1/Paclitaxel併用療法により切除可能となった胃噴門部癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は47 歳,男性。上部内視鏡検査にて食道浸潤を伴うBorrmann 4 型の胃噴門部癌が認められ,病理組織検査にて低分化型腺癌と診断された。CT 像上,大動脈浸潤が疑われたため切除不能と判断した。通過障害を伴っていたため,まずmetalic stentを留置した後,S-1 100 mg/bodyを2 週投与し,days 1,15 にpaclitaxel(PTX)120 mg/bodyを点滴投与する2 週投与2 週休薬法にて4 サイクル施行した。腫瘍は著明に縮小し,左開胸開腹下にD1+a のリンパ節郭清を伴う胃全摘術,下部食道切除術が可能となった。通過障害を伴う際にはバイパス術または姑息切除術を行うことがある。本症例はステント留置により,QOLの改善がみられた後にS-1を用いた化学療法が奏効したことによる切除可能例であった。ただし,化学療法後の切除術を考慮すると,食道の切除範囲を広げないようステントはできるだけ腫瘍口側縁近くに留置することに注意が必要と思われた。
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/content/article/0385-0684/34100/1651