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S-1/CPT-11併用療法が著効し治癒切除が可能となった進行直腸癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は61 歳,男性。下血,体重減少を主訴に来院し,骨盤内多臓器浸潤を伴う進行直腸癌と診断された。一期的な治癒切除は困難と考え,狭窄解除のための人工肛門を造設した後にS-1 とCPT-11 の併用療法を行った。S-1 120 mg/body/day の経口投与を2 週間投与2 週間休薬に加え,CPT-11 120 mg/body/day をday 1,day 15 に点滴静注するレジメンで7コース施行したところ腫瘍の明らかな縮小と周囲への浸潤の消失を認めたため,根治目的の直腸切断術を行った。切除標本の病理検査では,線維化した瘢痕組織内の一部に変性した癌細胞を認めるのみであった。リンパ節に転移は認めなかった。今回の症例は,S-1/CPT-11 併用療法のneoadjuvant chemotherapy としての効果および安全性を期待させる貴重な症例であると考えられる。
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/content/article/0385-0684/34100/1667