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化学療法で長期生存した肝門部胆管癌術後腹膜播種の1 例
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JPY
Abstract
われわれは肝門部胆管癌術後,腹膜播種再発の症例に対して5-FU,ADM,MMC,GEMなどを用いて腹腔内投与と経口および経静脈的全身投与による抗癌剤治療を併用し,腹膜播種再発から約3 年の期間,主に外来通院でPS 0〜1 を維持しながら生存し得た症例を経験したので報告する。症例: 61 歳,女性。肝門部胆管癌Stage IV Aの診断で肝S4,S5 切除,術中および術後電子線照射を施行,その後再発なく経過していたが18 か月目に腹部膨満を主訴に来院した。腹部CT 検査では横行結腸間膜に限局する腫瘤像を認めた。腫瘤摘出術を試みたが腹膜播種を認めたため,腹腔内投与カテーテルを留置し手術終了した。その後5-FU,ADM,MMCの腹腔内投与を4 回施行し,さらに経口および経静脈的全身投与を併用しながら約3 年の期間,腹水による極度の腹部膨満や消化管狭窄を来さず外来通院可能であった。患者は,胆管癌術後腹膜播種性転移と診断されてからほぼ36 か月間良好なQOLを維持することができた。腹腔内抗癌剤投与は,これまで治療対象とならなかった腹膜播種症例に対して有効なpalliative chemotherapyになり得る可能性があると考えられた。
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