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血液透析中の直腸肛門部悪性黒色腫肝転移に対して化学療法を施行した1 例
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JPY
Abstract
血液透析療法を施行している直腸肛門部悪性黒色腫の肝転移患者に対する化学療法を経験した。症例は61 歳の男性。慢性腎不全の治療中,肛門部出血を主訴に当院を受診した。歯状線上に隆起性病変を触知し,生検で悪性黒色腫と診断された。慢性腎不全合併のため術前に血液透析の導入を行い,腹会陰式直腸切断術を施行した。術後2年6か月後にCT で多発性肝転移を認めたため,3 回/週の血液透析を継続しつつdacarbazine(DTIC)単剤による化学療法を開始した。DTIC 100mg,5日間連続投与を1 コースとし,4 週間ごとに繰り返した。3コース終了時点で新たに肺転移を認めたが,肝転移はSDであった。12コース終了時点で多発性肝転移巣はSDを維持していたが,肺病変は進行した。その後呼吸不全を来し,初回手術から約4年,肝転移再発から1年7か月で死亡した。化学療法期間中,有害事象は認めなかった。慢性腎不全患者に対するDTIC 投与は,透析を併用することで安全に行える有用な治療法と思われた。
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/content/article/0385-0684/34100/1709