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食道癌患者における化学放射線療法Cisplatin/FluorouracilおよびNedaplatin/Fluorouracilのマルコフモデルを用いた薬剤経済学的検討
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JPY
Abstract
【目的】食道癌患者における化学放射線療法(chemoradiotherapy: CRT)のレジメンについて薬剤経済的な評価を行いレジメン選択の指標とするため,5-fluorouracil(5-FU)+cisplatin(CDDP)およびnedaplatin(CDGP)を含む治療について比較検討した。【方法】1995〜2004 年までの間に昭和大学病院消化器内科に入院し,5-FU+白金製剤(CDDP またはCDGP)+放射線療法からなるCRT(以下CDDP 群またはCDGP 群)を施行した食道癌患者108 例(CDDP 群72 例,CDGP群36 例)を対象とした。両群ともに男性が多く,組織学的にはほとんどが扁平上皮癌であった。CRT 施行後の臨床的な経過を示すマルコフモデルを作成し,獲得生存年(life year gained: LYG)をアウトカムとして,費用効果比(cost per effectiveness ratio: CER)および増分費用効果比(incremental cost effectiveness ratio: ICER)を求めた。モデルの臨床効果および費用は後ろ向きに調査し,費用は医療機関の立場から直接医療費のみを算出した。さらに,モデルの頑堅性を確認するため感度分析を行った。【結果】LYGはCDDP 群で18.23年,CDGP 群で16.31 年であった。CERはCDDP 群で270,373 円/LYG,CDGP 群で406,264円/LYG であり,ICER は-883,999円/LYGであった。また感度分析において各種パラメータを大きく変化させても分析結果が逆転することはなく,モデルの頑堅性が示された。【考察】CDDP 群はCDGP 群と比較して少ない費用でLYG を延長することができ,より費用効果に優れたレジメンであると考えられた。
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/content/article/0385-0684/34110/1807