No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
S-1/CPT-11による化学療法後に胃全摘術を施行し4年無再発生存中の腹水中細胞診陽性StageIV胃癌の1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は68 歳,男性。体重減少と心窩部痛を主訴に他院を受診し胃体部全周の4 型胃癌と診断され,2003 年2 月手術を施行された。術中腹水細胞診が陽性であったため,胃切除は施行されなかった。当院転院後,S-1/CPT-11 による化学療法を行った。S-1 を1 日100mg 分2 にて2 週間連続投与し,CPT-11 は90 mg を1 日目と8 日目に投与,これを1 クールとした。計7 クールを施行したところ腫瘍は肉眼上消失し,2004 年1 月再手術を施行した。術中洗浄細胞診が陰性であったため,胃全摘術を施行した。切除胃の病理学的所見では,腫瘍細胞は固有筋層から漿膜下に散在性に存在し,リンパ節への転移はみられなかった。化学療法による組織学的効果はGrade 2 であった。患者は術後S-1 内服を継続し,2007 年1 月現在,4 年無再発生存中である。CY 陽性のstage IV胃癌に対しては,S-1 をkey-drug にした化学療法を施行後,効果があった場合に外科的切除を追加し,根治できる可能性が示唆された。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/34110/1865