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集学的治療とS-1 投与により良好なQOL が得られた進行乳癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は59 歳,女性。2 年前より右乳房腫瘤に気付くも放置していたが徐々に増大を認め,出血を認めたため当科を受診した。右乳房には直径8 cm の腫瘤を触知した。腫瘍は露出しており出血を認めた。また,腹部の皮膚にも転移と思われる発赤を認めた。超音波検査で右乳房全体を占める腫瘍を認めた。腋窩・胸骨傍・鎖骨上リンパ節は多数腫大していた。胸部,腹部,頭部には転移を認めなかった。針生検では乳頭腺管癌の診断であり,ER(−),PgR(−),HER2 score 0 であった。腹部皮膚の細胞診はClass V であった。右乳癌(Stage IV)の診断で,CEF 療法を6 クール施行したところ原発巣は縮小し,出血はコントロールされた。皮膚転移巣に対して放射線療法(20 Gy)を施行したところ消失した。続いてdocetaxel を開始するも継続困難であったため,S-1 の投与を1 年間継続した。経過中,重篤な副作用を認めず治療を中断することなく1 年半が経過しており,外来通院のみで良好なQOL が保たれている。
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/content/article/0385-0684/34120/2065