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JPY
Abstract
急性骨髄性白血病(AML)の病態は多様であり,分子生物学的な検索によりその病態が解明されはじめている。予後良好な染色体をもつAML においてKIT 遺伝子異常は予後不良因子であることが知られている。染色体核型が正常なAMLにおいても,FLT3遺伝子の内部繰り返し重複(FLT3-ITD),NPM1遺伝子異常,CEBPA 遺伝子異常やMLL遺伝子部分重複などの多数の遺伝子異常が見いだされている。なかでもFLT3-ITD は予後不良因子として重要である。AML の分子病態の解明は分子標的薬の開発を可能にし,多くのAML に対する新規薬剤が登場してきた。このなかにはCD33 抗体結合抗腫瘍性抗生物質(gemtuzumab ozogamicin: GO),FLT3 阻害薬およびfarnesyl transferase 阻害剤などが含まれている。これらの薬剤は小規模な研究で有望であれば,大規模なphaseIII 試験により完全寛解導入と生存の延長に対して有用か否かが評価される。分子標的薬相互を併用することや既存の化学療法と組み合わせることで効果が増強される可能性がある。GO はこれらの薬剤のなかで最も期待されるものであり,大規模な無作為比較試験がいくつかの共同研究グループで行われており,寛解導入率と生存率を指標として評価されるであろう。近い将来にはAML は分子病態に基づいて分類され,治療されるであろう。
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/content/article/0385-0684/34130/2175