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JPY
Abstract
急性リンパ性白血病(ALL)の治療成績は,小児では長期生存が約80%に達しているが,成人ALLの長期生存は30%程度にとどまっている。再発が治療成績の低下に影響を及ぼし,70〜90%の寛解率が得られているにもかかわらず,満足な成績が得られていない。近年,分子標的治療薬を含め新規薬剤の開発が進み,特にBCR- ABL チロシンキナーゼ選択的阻害剤であるimatinib mesylate(IMA)が登場してから,最も予後不良とされてきたフィラデルフィア染色体(Ph)陽性ALL に対する治療法は大きく変わり,化学療法との併用により予後の改善が期待されている。しかし,IMAに抵抗性となり,再発する可能性を含めて長期的予後については不明であり,ドナーが存在する症例では造血幹細胞移植が選択される。Ph 陰性ALL に関して若年者のALL の場合には,小児で用いられているプロトコールにより治療効果の改善が認められていることから,強力な化学療法で長期生存が期待され,造血幹細胞移植は必ずしも必要ではなくなってきている。年長者のALL 症例に対しては,新規薬剤の開発を含めて,さらなる治療法の発展が期待される。
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/content/article/0385-0684/34130/2180