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JPY
Abstract
悪性リンパ腫の多くを占めるホジキンリンパ腫(HL),ろ胞性リンパ腫(FL),びまん性リンパ腫(DLBCL)に対しては,国際的な予後予測因子を考慮しつつ,最良の治療法を選択することが重要である。HL の治療においては,ABVD 療法を標準的治療として,治癒の可能性を追求しつつ,心毒性や二次癌などの晩期毒性を最小限に抑える二つのゴールをめざすことが必要であり,HL の進行度と国際予後因子に照らして至適な治療法が選ばれる。FL は経過は緩徐であるが,病期が限局している患者を除き,化学療法や放射線療法で治癒を得ることは難しい。しかし,B 細胞を標的とした抗CD20 モノクローナル抗体rituximab(RIT)の単独療法および抗がん薬との併用療法で,高い有効性が示され,今後はFL の治療成績の向上が期待できる。DLBCL の初期治療では,従来の標準的治療法のCHOP療法とRIT+CHOPの併用療法(R-CHOP療法)の比較試験の結果,R-CHOP 療法のより高い有用性が示され,R-CHOP 療法が標準的治療法となりつつある。CHOP 療法では予後不良とされた分子マーカー(BCL-2やBCL-6 など)のなかには,R-CHOP療法では予後に影響を与えないマーカーも認められる。予後不良の若年者DLBCL においては,より強度の高い併用化学療法(EPOCH)とRITの併用療法が有効である可能性が示唆されている。
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