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JPY
Abstract
多発性骨髄腫(MM)は2007 年時点では,治癒困難な造血器腫瘍に位置付けられている。治療対象となるMM に対する多剤併用療法は平均生存期間30 か月程度,主として若年者に施行されている自家末梢血幹細胞移植は平均生存期間55か月程度,移植片対骨髄腫効果が期待される同種移植は,骨髄非壊滅型前処置を用いても高率の移植関連死亡,晩期再発,GVHD等の諸問題のため,標準的治療になり得ていない。MMの難治性は,MMをtotal cell kill に至るほどの効果を示す薬剤がいまだ開発されていないことによることが根本である。この限界を突破するために,MM 細胞の細胞遺伝学的多様性や,造血間質との相互作用を含めた増殖様式の多様性,加えて合併症の多様性などが解析され,従来の治療とは異なった視点での新規治療が多数開発されるに至っている。すでに臨床で用いられているプロテアソーム阻害剤やサリドマイドの有用性は,直接的な抗骨髄腫細胞効果に加え,骨髄間質にも影響することが,不応性MMに対する有効性の機序の一つと考えられている。本稿では2007年時点でのMMに対する新規薬剤をreview させていただくこととする。
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/content/article/0385-0684/34130/2200