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切除不能膵癌に対するGemcitabine単独化学療法の適切な治療効果判定法についての検討
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JPY
Abstract
gemcitabine(GEM)による単独化学療法は,切除不能膵癌の標準的治療である。治療前にその治療効果を予測すること,経過中的確にその治療効果を判定することは極めて重要である。われわれは当科にて,切除不能膵癌と診断しGEMによる単独化学療法を施行した21 例に対し,血液検査,画像検査とともに治療前に血清CA19-9, 造影CT による最大腫瘍径,そしてFDG-PET 検査におけるSUVmax の計測を行い,それぞれの値を大小2 群に分け生存期間との関連について検討を行った。治療前の臨床病期分類および肝転移の有無において生存期間との間に明らかな有意差を認めたものの,血清CA19-9,造影CT による最大腫瘍径,FDG-PET におけるSUVmax いずれにおいても生存期間との間に明らかな有意差は認めなかった。10例に対して化学療法3 コース終了時に再度血清CA19-9,造影CT,FDG-PET 検査を施行し,それぞれの値の変化率と生存期間との関連について検討を行った。その結果,血清CAl9-9の変化率は生存期間と有意に相関した(r=0.633,p=0.0481)。また造影CT による最大腫瘍径の変化率は,有意差はないものの生存期間と比較的よく相関していた。一方,今回の評価方法では,FDG-PET は予後予測や治療効果判定には有用とはいえない結果となった。血清CA19-9 は造影CT やFDG-PET と異なり,画像診断上とらえることが困難な腫瘍やその変化を鋭敏に反映するため,GEM 治療中の膵癌患者の生命予後を最も的確に評価する指標となり得るものと考えられた。治療前の造影CT による的確な臨床病期分類と治療中の血清CA19-9 の変化が,GEM 治療を受ける膵癌患者の生命予後を予測する重要な因子であることが明らかとなった。
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/content/article/0385-0684/35010/65