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JPY
Abstract
生命継承の根幹であるゲノムにコードされた遺伝情報は静的であるが,その情報を具現化して生命活動を営んでいる遺伝子翻訳産物(すなわち蛋白質)は動的である。実際,すべての蛋白質は,細胞内において数分から数か月と千差万別の寿命をもって輪廻転生を繰り返しており,この代謝回転,いい換えれば蛋白質の動的制御の中心は分解である。蛋白質分解は,多様な生体反応を迅速に,順序よく,一過的にかつ一方向に決定する合理的な手段として生命科学の様々な領域で中心的な役割を果たしている。また蛋白質分解は,良品分子であっても不要(細胞活動に支障を来す)な場合,あるいは必要とする栄養素(アミノ酸やその分解による代謝エネルギー)の確保のために,積極的に作動される他,細胞内に生じた不良品分子の積極的な除去にも深く関与している。真核細胞の主要な蛋白質分解系は「ユビキチン・プロテアソーム系」と「オートファジー・リソソーム系」に大別される。これらは蛋白質の死を決定する細胞内装置であり,生体の恒常性維持に必須な役割を果たしているのみならず生命の謎に迫る重要なキーワードでもある。
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