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JPY
Abstract
プラチナ系薬剤の抗癌剤効果予測因子に関しては多くの知見が得られているが,治療法をランダム化した上で真の抗癌剤効果予測因子として報告されているものはない。ここではプラチナ系薬剤の耐性機序から推定され,検討されている効果予測因子の候補について記載する。薬剤の腫瘍内蓄積の変化にかかわる因子として,Na+,K+ -ATPase,multidrug resistance protein 1 などはcisplatin 耐性との相関が報告されている。薬物代謝の変化に関連するものとして,glutathione S-transferase-π,metallothionein など,DNA 修復の亢進にかかわる因子として,excision repair cross-complementing 1/2,アポトーシスの阻害と関連してp53 などとの相関も検討されている。これらの因子の検討法は,従来のcandidate or pathway approachから,より包括的な“-omic approach”へ発展しつつあるが,より効率よく,かつ経済的に診断するためには,ハイ・スループットにより得られた因子群のなかからターゲットを限定していく必要がある。また真の効果予測因子は,測定法や評価法を統一した大規模前向き比較試験でのみ証明されるものであり,これらの候補因子が臨床試験のなかでvalidationされていくことが必要である。
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/content/article/0385-0684/35020/185