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逆相蛋白ライセートアレイを用いた蛋白定量解析の癌治療への応用
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JPY
Abstract
定量的ハイスループット技術を用いた蛋白レベルでの解析は癌治療に新たな知見をもたらすものと考えられている。また,時間軸や濃度差など様々な因子について詳細かつ定量的に観察することで,癌細胞がどのように薬剤に反応するかが明らかとなり得る。従来までは,膨大なサンプル数が必要となることから,これらのアプローチは技術的に困難とされてきた。われわれは多数のサンプルを用いて分子群の挙動を詳細かつ定量的に観察するため,2 万以上の蛋白ライセートスポットを1 枚のスライド上で処理できる高密度「逆相」蛋白ライセートアレイを開発した。総分画蛋白ライセートから特異的抗体を用いた抗原の定量的検出により,複数の細胞株から多種類の蛋白発現を時間または薬剤の濃度の関数としてモニターすることが可能である。このシステムから得られる定量的蛋白発現データは,蛋白ネットワークの理論モデルの実験的検証において格好のリファレンスとなることが明らかとなっている。理論・実験を組み合わせたこれらのデータを基に臨床的薬剤効果を評価することは,癌治療の効果を正確に予測するための新たな手段となると思われる。
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/content/article/0385-0684/35020/200