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高齢者急性白血病の治療成績—単一施設における全61例の臨床的検討—
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JPY
Abstract
高齢者白血病における臨床的特徴や治療方針について明らかにするために,1995 年10 月から2006 年9 月までに当科を受診した65 歳以上の高齢者急性白血病61 例(年齢中央値72 歳)について,その治療成績を後方視的に検討した。症例内訳は,ALL 6 例,AML 55 例で,大部分がAML であった。全61 例のうち,51 例において化学療法を施行できたが,10 例は対症療法のみであった。化学療法の行われたAML 46 例では,完全寛解率50%,生存期間中央値237 日であった。この治療成績について解析を行い,以下の結果を得た。より強力な化学療法が行われた群やMDS などの先行疾患がない群が,寛解率と生存率ともに有意に優れており,染色体やPS,併存疾患の有無による有意差はみられなかった。初期高齢者(65〜74歳)のde novo AML症例には,より強力な化学療法が有効であることが示唆された。今後は臓器予備能の低下した高齢者に対して,個々の症例に適したオーダーメイド治療を幅広い選択肢のなかからエビデンスに基づいた層別化により行うことで,高齢者白血病の予後改善がもたらされると考える。
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/content/article/0385-0684/35020/239