No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
進行・再発乳癌に対するAnastrozoleからExemestaneとExemestaneからAnastrozoleの逐次治療効果比較
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
背景:現在本邦で使用可能な第三世代アロマターゼ阻害剤(以下AI)は3 種類存在する。交差耐性が少ないために逐次投与可能とされているが,最良な投与順序に関しては明らかではない。目的:実地臨床で進行・再発乳癌に対しanastrozole(以下ANA)とexemestane(以下EXE)を逐次投与した場合,順序によって効果に差異があるかを後ろ向きに調査する。対象: 2002年12 月から当院において進行・再発乳癌に対し,アロマターゼ阻害剤の一次治療としてANAが単独投与され,二次治療としてEXE も単独投与されていた22 症例(以下A→E群)と一次治療としてEXE が単独投与された13 症例(以下E→A群)。方法: A → E 群とE→A群における一次治療,二次治療の奏効率,clinical benefit(以下CB)率,time to progression(以下TTP),治療後のoverall survival(以下OS),一次と二次治療効果の連続性を調査した。結果:両群間で患者背景と前治療歴に特記すべき有意差は認められなかった。A → E 群,E → A 群における一次治療の奏効率はそれぞれ31.8,38.5%,CB 率はそれぞれ68.2,53.8%であった。二次治療の奏効率はA→E群(22例),E→A群(3例)でそれぞれ13.6,0%,CB 率はそれぞれ36.4,33.3%であり,大差は認められなかった。A→ E 群において連続してCB が得られた症例は15 症例中5 例(33.3%)であり,ANAでCB の得られなかった7 症例中3 例(42.6%)でEXE によってCB が得られた。E → A 群でもEXE でCB の得られなかった3 症例中1 例でANA によってCB が得られた。両群間でTTP,OSに有意差は認められなかった。結論: ANA とEXE を逐次投与した場合,順序による効果に大差はない。2 剤が連続して効果を示す症例が一部存在する他,一次治療に不応の症例でも二次治療で効果発現が期待できる。以上より両剤の逐次投与は順序にかかわらず臨床上有意義と考えられた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/35020/261