No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
皮下埋め込み式中心静脈カテーテル留置症例の使用成績—HPN と化学療法目的との比較—
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
鳥取大学医学部附属病院病態制御外科における過去10 年間の皮下埋め込み式中心静脈カテーテル(リザーバー)留置107 症例について,その長期成績,合併症の検討を行った。1994 年8 月〜2003 年7 月までに109 例(悪性疾患82 例,良性疾患27 例)に対しリザーバーを留置した。年齢は1〜93 歳までで平均年齢58.1 歳であった。留置は107 例で成功した(98.1%)。ガイドワイヤーの挿入困難であった症例が1 例,ダイレーターの血管外逸脱による縦隔血腫を1 例に認め,この2 症例は留置を断念した。栄養目的は75 例,抗癌剤投与目的は32 例であった。留置期間は平均9.6か月,最短は1 か月,最長は39 か月であった。リザーバー入れ替えを必要とした留置後合併症を32 例に認めた。ポート感染を17 例,閉塞9 例,刺入部潰瘍3 例,ポート破損による皮下注入2 例,刺入部の疼痛1 例であった。静脈栄養目的に使用した75 例のうち28 例(37.3%)に合併症を起こしたが(2.47回/1,000日),抗癌治療目的に使用した症例では32 例中4 例(12.5%)であった(0.1回/1,000日)。合併症のうち感染,閉塞が26 例(81.2%)を占めており,長期のカテーテル留置による血栓形成と頻回の刺入操作による細菌混入が原因と考えられた。リザーバーの使用は患者のQOL の向上に有用であるが,合併症が発生した場合には重篤な状態になることもあり,厳重な管理と適切な対処法が必要と考えられた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/35020/281